離乳食をいちから作るのは大変!
そこで今回は大人の食事と一緒に作れる「取り分けレシピ」をご紹介♪
【取り分けレシピの4つのメリット】
- ついでに作れる
大人のおかずを作る過程で取り分けられるので、いちから離乳食を作る必要がなく、手間が省けます。
汁物や煮物を選ぶと取り分けしやすいですよ。 - 同じ食材が使える
食材の無駄がなく、食費を抑えられるのも◎。 - たくさんの具材で煮るのでおいしく仕上がる
肉じゃがやカレーなど大鍋で作る料理は、たくさんの食材のうま味が組み合わされておいしくなります。 - 大人と赤ちゃんが同じものを食べられる
味つけは違っても同じ具材を食べることでおいしさを共有できます。
【取り分けレシピのポイント】
- 離乳食初期・中期は味つけ前に取り出す
調味料を入れる前に取り出して、赤ちゃん用には風味をつける程度にしましょう。
すでに味つけされている場合は、塩味が感じられない程度まで出汁や湯で薄めて与えましょう。 - 赤ちゃんが食べられない具材はあと入れにする
月齢に合わない食材は、取り分けたあとに入れるようにしましょう。 - 具材がしっかりやわらかくなるまで火を通す
取り分けた具材は、赤ちゃんが食べられるかたさまでしっかり加熱します。
サイズが大きい場合は、キッチンばさみなどでカットし、再加熱してから与えるようにしましょう。 - 油は控えめにする
油は赤ちゃんの身体に負担がかかるので、使用する場合は離乳食後期・完了期からにし、必要最低限の量で調理するようにしましょう。 - 味見をする
具材のかたさや塩味を確認してあげましょう。
食べにくそうであれば、水溶き片栗粉でとろみをつけるといいですよ。
【取り分けレシピ~肉じゃが~】
<材料> 調理時間:30分
じゃが芋・・3個
玉ねぎ・・1個
人参・・1/4本
牛こま切れ肉・200g
さやいんげん・・2本
出汁・・300ml
Aみりん・・大さじ2
A砂糖・・大さじ3
Aしょうゆ・・大さじ3
サラダ油‥小さじ1
<作り方>
- じゃが芋は皮をむいて3~4cm角くらいに切り、水にさらす
玉ねぎはくし切りにし、人参はじゃが芋よりひと回り小さめの乱切りにする - いんげんは、塩(分量外)を入れた熱湯で1分ほどゆでて3㎝幅のななめ切りにする
- 鍋にサラダ油を熱し、玉ねぎ・人参・じゃが芋を炒め、表面が透き通ってきたら出汁を加えて煮立てる
- (3)にAを加えて再び煮立て、ふたをして中火で15分ほど煮る
- じゃが芋に火が通ったら、牛肉を広げながら加える
アクが出たら取り除き、牛肉に火が通ったら火を止め、そのまま少しおいて味をなじませる - (5)を器に盛り付け、いんげんを散らす
<作り方>を参考に以下の月齢別に取り分けましょう。
<離乳食初期>
①作り方(1)のじゃが芋・人参を1個ずつ取り出す
②やわらかくゆでて裏ごし、出汁やミルク(分量外)でのばす
※初期では油を避けるため、材料をカットしたところで取り出す
<離乳食中期>
①作り方(3)でじゃが芋・人参・玉ねぎを1~2個ずつ取り出し、サッと湯をかけて余分な油を落として粗めに刻む。
②小鍋に①・作り方(3)の煮汁を少々加え、やわらかくなるまで煮る。
③水溶き片栗粉(分量外)でとろみをつける
<離乳食後期・完了期>
①作り方(5)で取り出し、具材を食べやすい大きさに切り、出汁を足して薄く味をつける。
※油が気になるようだったら、具材にサッと湯をかける。肉の脂身は取り除く。
いかがでしたか?この要領でほかの煮物にも応用できます。
離乳食づくりは、頑張りすぎないことがポイント。
毎日の離乳食づくりがグッと楽になる、「取り分けレシピ」をぜひ活用してみてください。
Text byくまこ/食育インストラクター