赤ちゃんが母乳やミルクを吸って飲むことは、生まれながらに持っている能力で、反射的に自然とできます。
しかし、離乳食を食べるという行為は、自然にできることではありません。
食べ物を舌で口の奥に送り込んで飲み込む動作は、練習が必要です。
そこで今回は、新米ママでも大丈夫!
離乳食をはじめるタイミングからステップアップしていくときに気をつけたいポイントについてご紹介します。
【離乳食をはじめるサイン】
- 5~6か月ころになり、首がしっかりし、支えると座れる
- 食べる様子をじっと見たり、食べ物に興味を示す
- 口をもぐもぐ動かし、よだれがよく出る
これらの行動がみられるかどうか、よく観察しましょう。
【離乳食は大きく分けて4ステップ!】
■母乳、育児ミルク、食べ物のかたさは?
■1回あたりの目安量
【注意点】
- 食べる量はあくまで目安なので、子どもの食欲・発達の状況に応じて食事の量を調整してあげてください。
- 離乳開始のころは、基本的に出汁と素材の味だけで、調味料は必要ありません。
離乳の進行に応じて塩や砂糖などを使用する場合は、素材の味をいかしながら薄味に調理しましょう。 - はちみつや黒砂糖は乳児ボツリヌス症予防のため、満1歳になるまで使用しないでください。
- 初めての食材を与えるときは、万が一アレルギー反応が出てもすぐに病院へ連れて行けるように、病院の空いている日の午前中に試すようにしましょう。
特に卵や乳製品はアレルギーを発症する可能性が高いため、慎重にすすめていきましょう。
【ステップアップのポイントは?】
●5~6か月(離乳初期)から7~8か月(離乳中期)へ
①7か月ごろになり、スプーンにも慣れ、口を閉じて飲み込めるようになる
②1回の離乳食を全部で10さじ程度食べられるようになる
③食欲旺盛で1日2回食にしても喜んで食べる
●7~8か月(離乳中期)から9~11か月(離乳後期)へ
①9か月ごろになり、絹ごし豆腐くらいのかたさをもぐもぐして食べられるようになる
②1回の離乳食の量を合わせると、1/2カップ(100ml)くらいになる
③1日2回食が定着する
●9~11か月(離乳後期)から12~18か月(離乳完了期)へ
①12か月ごろになり、バナナ程度のかたさを歯茎でしっかり噛んでつぶせるようになる
②1日3回食をしっかり食べられるようになる
●12~18か月(離乳完了期)から幼児食へ
①1歳3か月~1歳6か月ごろになり、前歯で噛みきり、奥歯で噛みつぶして食べられるようになる
②1日3回食とおやつを食べて、必要な栄養素を離乳食からとれるようになっている
ステップアップといっても、階段をトントン上がるというよりは、なだらかなスロープでゆっくり上がるようなイメージです。
あるステップができるようになったら、次のステップを少しずつ食事に取り入れて徐々に進めていくようにしましょう。
時には元のステップに後戻りといったこともあります。
それでも慌てずに、赤ちゃんのペースでゆっくりと見守ってあげてくださいね。
いかがでしたか?
赤ちゃんにとっては初めてのことなので、上手にできなくてあたり前。
何度か繰り返すことで、上手に飲み込んだり、噛んだりできるようになっていきます。
焦らずに、赤ちゃんに食べることの楽しさや喜びを伝えていけるとよいですね。
Text byくまこ/食育インストラクター