お酒の定番おつまみと言えば、そう!“枝豆”です!
枝豆は日本のみならず、海外でも「EDAMAME」として人気を博しています。
今回は、意外と知られていない枝豆の記念日や栄養価をご紹介します☆
【枝豆って野菜?それとも豆?】
枝豆は、大豆を未成熟のうちに収穫したものです。
枝つきのまま収穫することから「枝なり豆」と呼ばれ、それがやがて「枝豆」になったと言われています。
植物学的には「大豆」と「枝豆」は同じものになります。
しかし、農林水産省による農産物としての分類は大豆が『豆類』であるのに対して、枝豆は『野菜類』となっています。(日本食品標準成分表などでも、枝豆は『野菜類』のページに記載されています。)
これは、主に乾燥させて乾物として使われる大豆に対し、生で出回る枝豆は生鮮食料品として扱われることが多いからです。
【大豆アレルギーの方は、枝豆にご注意を!】
上記でご紹介したように、枝豆は大豆の未熟豆にあたります。
そのため、大豆アレルギーをお持ちの方は、注意が必要です!
大豆は、アレルギー表示が推奨されている食品の中で比較的患者数が多い食品です。
主に湿疹などの皮膚症状や口の中のかゆみがみられますが、アナフィラキシー症状が起こることは少ないようです。
枝豆だけでなく、もやし(大豆もやし)など、一見大丈夫そうな食材でも大豆が関連している場合があるので気をつけましょうね☆
【枝豆の記念日は6月15日!】
皆さんは、6月15日が何の日かご存知ですか?
実はこの日は「枝豆の日」なんです!
これは千葉県の野田商工会議所まちづくり協議会が、2002年に出荷量日本一になった枝豆を広くアピールすること、及び町の活性化にいかすために制定しました。
『千葉』と聞くと「落花生」、『野田』は「しょうゆ」をイメージする方も多いと思います。
野田で枝豆栽培が本格化したのは1950年代から。
自家製みそ作りのための大豆栽培から切り替わる形で、枝豆生産が進むようになりました。
また、野田はしょうゆメーカーの本社があることでも有名です。
古くは江戸時代からしょうゆの製造が行われていた歴史ある町で、今でもしょうゆの生産量は日本一です。
そうした地場産業の歴史が、枝豆の生産が盛んになる一端を担ったことも、うかがい知れますね☆
【枝豆の栄養素をチェック!】
枝豆は、小粒ながら栄養価の高い食品です。
今回は、注目すべき栄養素を一部ご紹介します。
●ビタミンB1
糖質をエネルギーに変え、疲労回復に役立ちます。
●ビタミンC
コラーゲンの生成を助け、細胞の新陳代謝を高めて肌荒れを防ぎます。
●葉酸
造血作用や、正常な細胞をつくる働きがあります。
葉酸はビタミンCと一緒に摂ることで、より効果が期待できます。
●たんぱく質
枝豆に含まれるたんぱく質のメチオニンは、ビタミンB1やビタミンCと共に、アルコールの分解を促進し、肝機能の働きを助けてくれます。
味の相性がよいだけでなく、二日酔い防止にもなる枝豆とアルコールの組み合わせ。
ぜひ、覚えておきましょう!
【手軽に作れる☆枝豆レシピをご紹介!】
今回は、お子さんのおやつにもぴったりのレシピをご紹介します。
【枝豆とツナのおにぎり】
<材料(作りやすい分量> 調理時間:10分(米のザル上げ・炊飯時間は除く)
米・・2合
枝豆(サヤつき)・・300g
ツナ缶・・1缶
A酒・・大さじ1
Aみりん・・大さじ1
Aしょうゆ・・大さじ1
A塩・・小さじ1/4
出汁・・360ml
白いりごま・・適量
<作り方>
- 米は洗ってザルに上げ、10分ほどおく。
- 枝豆は塩(分量外)を入れた熱湯で2分ほどゆでて粗熱を取り、サヤから取り出す。
ツナ缶は、軽く油を切っておく。 - 炊飯器に(1)・A・出汁を入れてひと混ぜし、(2)のツナを入れて炊く。
- 炊き上がったら(2)の枝豆・ごまを加え、サックリと混ぜ合わせる。
ラップを使い、お好みの形やサイズににぎる。
枝豆は食感が楽しめるよう、あと入れにしました。
ツナのうま味で、枝豆が苦手な方もおいしく食べられますよ☆
これから夏にかけてますますおいしくなる枝豆は、サヤごとゆでたり焼いたり、炊き込みご飯やコロッケにしたりと、さまざまな調理法で楽しめます!
現在は冷凍食品などにも加工されていますが、やはりフレッシュな生の枝豆のおいしさは格別です☆
皆さんも枝豆を食べて、夏の訪れを感じてみてはいかがでしょうか?
Text byろい/食育インストラクター