その使い方、本当に合ってる?箸の持ち方やマナーをもう一度確認してみよう☆

“箸”は幼少期に使い始めてから、生涯食事の場面で使う道具のひとつです。
箸の持ち方やマナーは、意外と人に見られているもの…。
今回は、正しい箸の持ち方や、やってはいけない箸の使い方をご紹介します☆

【箸はとっても便利!】

食具には箸をはじめ、ナイフ・フォーク・スプーンなどがあります。
ナイフ・フォーク・スプーンは、それぞれが「切る・刺す・すくう」の単一の機能を果たします。
それに対して、箸は2本1組の「1膳」で「摘まむ、挟む、押さえる、すくう、裂く、乗せる、はがす、ほぐす、包む、切る、運ぶ、混ぜる」といった12もの機能を果たします。
日ごろ何気なく使っている“箸”ですが、改めて考えてみるとすごいですね☆

【どんな箸を使っていますか?】

実は箸の持ち方に大きく関係するのが、箸のサイズ!
適したサイズは一咫半(ひとあたはん)
親指と人差し指を直角に広げ、親指と人差し指の先を結んだ長さ(一咫)の1.5倍の長さが目安と言われています。
そのほか「足のサイズ」や「身長の15%の長さ」という測り方もあるようです。
お子さんには、成長に合わせて手に合ったサイズの箸を選んであげましょう☆

 【正しい箸の持ち方】

皆さんは箸の持ち方に自信がありますか?
今回は、正しい箸の持ち方を、順を追って説明していきます。
実際に箸を持ってやってみてくださいね☆

  1. 上の箸は、上から1/3あたりを親指と人差し指で挟み、中指を添えて3本の指で持つ。(力を入れず、軽く持つ。)
  2. 手首は動かさないように、箸の先を数字の「1」を書くように上下に動かす。
  3. 慣れてきたら上の箸を持ったまま、親指の付け根と薬指の第1関節に下の箸を差し込む。
  4. 下の箸が動かないように手で支え、(2)と同様に上の箸だけで数字の「1」を書くように動かす。
  5. 慣れたら支えの手を外し、箸先でカチカチと音が出せるようになれば完璧!

やってみると意外と難しく感じたり、普段の持ち方と違うと思う方も多いのでは?
いつもの持ち方がクセになっている場合も、毎日練習することで少しずつ改善していくので根気強くチャレンジしましょう!


【思わずやってない?箸のNG行為!

マナー違反とされる箸の使い方はいろいろありますが、今回はその一部をご紹介します。

 ●逆さ箸
大皿料理や鍋料理などを取り分ける際に、箸を上下逆さにして用いること。
取り箸を使うのがマナーです。(自分の手が触れた場所で料理をつかむことになる上、箸の上部が汚れて見ばえが悪くなるためです。)

渡し箸
食事の途中で箸を食器の上に渡し置くこと。(これは「ごちそうさま」という意味になります。)

迷い箸
「どれを食べようかなぁ」と迷い、箸を持ったまま食べ物の上をあちこちと動かすこと。

探り箸
汁椀の底に具が残っていないかと、箸を椀の中でかき回して中身を探ること。

指し箸(突き箸)
食べ物に箸を突き刺して食べること。

なぶり箸
箸についた食べ物を口でなめて取ること。

皆さんも、ついやってしまっていることはありませんでしたか?
正しいマナーを身につけて、楽しく食事をしましょうね☆

【小豆ゲームで、箸の練習をしよう!】

小豆ゲームは、箸を楽しく・正しく使う練習にもってこいです☆

用意するものは、小豆・皿2枚・箸・ストップウォッチ

ゲームの遊び方は簡単☆
片方の皿に小豆をのせ、1粒ずつ箸でつまみ、隣の空皿へ移動させていきます。
制限時間は30秒。
その間に、小豆を何粒移動できるかを競います。

大人はツルツルの箸、子どもはつまみやすい箸やいつも使っている箸を使用しましょう。
年齢問わず楽しめますよ♪

保育園などでは2~3歳ごろから箸の練習をすることが多いですが、焦って無理に使わせる必要はありません。
子どもに無理やり箸を持たせたり、練習させると食事自体が楽しくなくなってしまったり、「自分は箸が苦手」、「うまく使えない」という苦手意識がついてしまい、逆に悪影響を及ぼす場合があります。

箸の使い方やマナーは、一生もの。
一緒に食事をする人が嫌な気持ちにならないよう、思いやりの心を持って箸を正しく使いたいものですね☆

Text byろい/食育インストラクター