誰でもなる可能性がある食物アレルギーについて、シリーズでお届けします。
今回は「小麦」を除去したレシピをご紹介!
アメリカ生まれの素朴な一品「コーンブレッド」です。
【食材を選ぶ際の注意点】
食物アレルギーの反応がどの程度出るかは個々で差があります。
少しくらい対象食物が入っていても大丈夫という方もいれば、同じ製造ラインで作られていただけでも反応が出てしまう方などさまざまです。
食材を購入する際は、裏などの成分表示をよく読み、自分に合っているか確認して購入し、分からない場合は製造元へ問い合わせたり、医師に相談して下さい。
【食物アレルギーかなと思ったときは】
食物アレルギーはアレルゲンとなる食材を食べたあとに皮膚症状(蕁麻疹や皮膚が腫れる・赤くなる)や呼吸器症状(咳や喘息のようなゼーゼーとした息使い)・粘膜症状(口や喉がイガイガしたりヒリヒリする・くしゃみや鼻づまり)・消化器症状(嘔吐や腹痛など)が起こります。
食物アレルギーは食後~2時間以内に症状が出る「即時型食物アレルギー」と「特殊型食物アレルギー」があり、特殊型アレルギーはさらに2タイプに分けられます。
ひとつはアレルゲンとなる食材を食べて2時間以内に激しい運動をすると起こる「食物依存性運動誘発性アナフィラキシー」、そしてもうひとつは特定の野菜や果物を生食すると喉や口の中の痒みや痛み、唇が腫れる「口腔アレルギー症候群」です。
口腔アレルギーは口腔内に症状が出るのが一般的ですが、中には全身に症状が広がる場合もあります。
アレルギー症状はひどくなると、ショック症状(アナフィラキシー・アナフィラキシーショック)を起こし、命の危険をともなうこともありますので、食事後に違和感を感じた場合は、早めに専門医を受診することをおすすめします。
それではレシピをご紹介します。
【コーンブレッド】
トウモロコシ粉を使ったアメリカ開拓時代を支えたソウルフード。
発酵無しの簡単レシピなので、お試しください。
<下準備>
- オーブンを180℃に予熱する
- 金属やフッ素加工製の型を使う場合は、敷き紙を準備する
(今回は紙の型を使用しました)
<材料(6.5cm×17.5cmのパウンド型1分)> 調理時間:40分
Aコーンミール・・120g
A上新粉・・30g
Aグラニュー糖・・30g
A塩・・1g
Aベーキングパウダー・・4g(小さじ1)
B牛乳・・100g
B卵・・1個(Mサイズ)
溶かしバター・・30g
<作り方>
- ボウルにA入れてよく混ぜる
- (1)によく混ぜたBを加えて全体を混ぜ、溶かしバターを加えてさらに混ぜる
- 型に流し込み、予熱しておいたオーブンで30分焼く
出来立てが食べどきです。
粗熱が取れたらいただきましょう。
お好みでバターやジャムなどをつけてもおいしいです☆
<ポイント>
- ベーキングパウダー入りなので、生地を合わせたら、手早く作業してオーブンに入れて下さい。(時間が経つと膨らむ力が弱まります。)
- 食べきれない場合は乾燥しないようにラップを巻いて袋に入れ、食べるときに軽く温め直すとおいしくいただけます。
【トウモロコシ粉】
日本で「トウモロコシ」といえば、ゆでて食べたり、スープにしたりとフレッシュなものをいただく機会が多いですね。
けれども世界的にみると、生で食べるほか、乾燥させて粉にして使うことも多い食材です。
トウモロコシ粉は粉の粗さによって呼び名が変わります。
〇コーングリッツ
コーングリッツは粗挽きにしたトウモロコシ粉のことで、イングリッシュマフィンの表面についている粒々がこのコーングリッツです。
〇コーンミール
コーンミールは中挽きにしたトウモロコシ粉のことで、マフィンやパン・お菓子などに使用します。
〇コーンフラワー
コーンフラワーは一番細挽きタイプのトウモロコシ粉で、トルティーヤやお菓子に使われます。
トウモロコシ粉は糖質やたんぱく質を多く含む食材なので腹持ちもよく、アフリカや南米をはじめとしたさまざまな国で主食として食べられています。
いかがでしたか。
コーンブレッドは、家庭や土地ごとにさまざまな作り方があるのでいろいろと参考にしてみてください。
これからもアレルギーを持つ方がみんなと笑顔で食べられるレシピを模索していきますので、お楽しみに!
Text by さゆり/食育インストラクター