猛暑厳しい最近の夏。
そんな夏の嫌なところは、ギラつく太陽と紫外線です。
日焼け止め無しでは外を歩けないほどで、夏の肌トラブルには日焼けが原因で起こるものも多く、ケアに頭を悩ませている方も少なくありません。
日焼けでダメージを負った肌を回復させるには、肌の新陳代謝が必要不可欠。
そのために必要な栄養素をたっぷり含んでいるのが、パプリカなのです!
【色とりどり、栄養もさまざま】
パプリカとピーマンは親戚のような存在なので、含まれている栄養素が似ています。
熟していて肉厚なパプリカは栄養価が高く、一般的な緑のピーマンは安価なので、状況に応じて使い分けるとよいですね。
今回の目的であるお肌ケアに役立つのは、パプリカの方です。
パプリカに豊富な栄養素が、ビタミンC。
美容液などのスキンケア商品にも配合されているので、なんとなく肌によいのかな?
とイメージされることが多いですね。
そのイメージ通り、ビタミンCはコラーゲンをつくる時に必要な成分で、ハリのある瑞々しいお肌を保つために必要な栄養素です。
緑のピーマンにもビタミンCは多いのですが、パプリカには2倍以上含まれています。
30g(約1/4個程度)食べるだけで、一食分のビタミンCを摂ることができるほどの量で、野菜の中でも群を抜いているといえますね。
ただし、ビタミンCはたくさん摂ればよい!という栄養素ではないので、そこは注意しておきたいところです。
詳しく説明すると、ビタミンCは体の中にためておくことができない栄養素なので、一食でたくさん摂っても、そのとに使われなかった分は尿として排出されてしまいます。
どうしてそんなもったいないことを・・・!と言いたくなりますが、この作用があるおかげで、ビタミンCは過剰摂取しても体に害を及ぼしにくいのです(吐き気などの諸症状が起こる可能性もあるので、完全に無害ではありません)。
ほどほどに、が大切なのですね。
また、パプリカの鮮やかな色合いのもとであるβ‐カロテンは、体の中でビタミンAとして働き、肌や粘膜を健康にして、体のバリア機能を高める働きがあります。
もともと緑黄色野菜はこのβ‐カロテンが豊富なのです。
β‐カロテン(ビタミンA)やビタミンCは抗酸化ビタミンと呼ばれ、これらは一緒に摂ると相乗効果が得られます。
抗酸化ビタミンたっぷりのパプリカはとっても効率的なのですね☆
【美肌を目指すためのパプリカの食べ方】
美肌の強い味方と言えるパプリカなので、せっかく食べるなら栄養価を効率よく摂れる食べ方がよいと考えるのは当然です(スーパーに行けば手に入りますが、価格が高めなのでなおさらです)。
こちらでは、求めている栄養素ごとに効果的な食べ方をご紹介します。
■ビタミンC
ビタミンCは水溶性で加熱に弱い特性があるので、加熱料理ではなく、生食の方が効率的です。
緑のピーマンでは苦味があって難しいですが、パプリカは甘さと酸味がほどよくあるため、生食しやすい野菜です。
薄くスライスしてサラダに加えると、鮮やかな色合いが目を引きますよ☆
■β‐カロテン(ビタミンA)
脂溶性の特性があるので、油脂と一緒に摂ると吸収率が高まります。
油脂であれば種類は問わないため、サラダ油でも、バターでも、お肉やお魚と一緒でもよいので、そのまま食べるより、料理に使った方がよいでしょう。
■不足を補うには?
パプリカは栄養価の高い緑黄色野菜なので、たくさん食べなくてもある程度の栄養素は摂ることができます。
ですが、緑黄色野菜だけを食べていると食物繊維が不足しがちなので、淡色野菜もたっぷり食べるとよいですね。
また、肌をつくるにはたんぱく質が必要不可欠なので、肉・魚・卵・大豆製品などを一緒に食べることで効果を発揮します。
夏のお肌ケアに取り入れる場合は、上記のことを覚えておくと活躍してくれること間違い無しです。
色違いのピーマンとして、料理に使ってももちろんおいしく食べられます。
せっかく旬の夏野菜、ぜひ食卓に取り入れて見て下さいませ!
Text by はむこ/食育インストラクター