ズキズキ痛む・・・!つらい頭痛は「ミント」で和らげよう☆

日本人の多くが悩まされている「頭痛」。
日本頭痛協会の調査によると、日本の頭痛患者は約4000万人と推定されるそうです・・・!
身近な症状ゆえに、「そういう体質だし、仕方ないか」と諦めている方が多いのではないでしょうか?
しかし、“その頭痛は病気のシグナルだった”という場合もあり、軽視するのは危険かもしれません。
今回は、つらい頭痛を食の観点から考え、緩和に効果的な「ミント」に注目しました!

【頭痛にも種類がいろいろ・・・。あなたの頭痛はどのタイプ?

頭痛は、大きく『一次性頭痛』と『二次性頭痛』の2つに分類されます。
『一次性』は、脳の一過性の異常により起こる頭痛です。
(いわゆる、“慢性頭痛”)
『二次性』は、くも膜下出血や頭部の外傷など、脳や体に原因となる異常があり引き起こされる頭痛です。
なかでも、一過性は痛み方や痛む場所などから、いくつかのタイプに分けられます。
今回は代表的な3種類をご紹介していきます。

●片頭痛
・症状
慢性頭痛の原因となる代表的な疾患のひとつで、日本は人口の約5~10%が片頭痛の症状があると言われています。
主に、こめかみから側頭部にかけてズキズキとした脈打つ痛みが出現します。
体を動かすことで増悪し、しばしば吐き気をともないます。
また、光がいつもより眩しく感じたり(光過敏)、音がうるさく感じたり(音過敏)します。
頭痛が出現しているときは、「暗く静かなところで目をつぶって動きたくない」と感じる方が多いようです。

・原因(頭痛のきっかけ)
脳や頭の血管が拡張し、炎症が起こって痛みが生じると考えられています。
ストレスや疲れから解放されたときや気候の変化、また、女性の場合は月経などがきっかけとなることもあります。

・どんな人に多いか
20~40代の女性に特に多く見られます。
視野にキラキラとした光がちらつく(閃輝暗点)などの前兆の後に、脈打つような痛みが発生することもあります。

●緊張型頭痛
・症状
一次性頭痛の中で圧倒的に患者数が多く、人口の約20%が緊張性頭痛であるというデータがあります。
頭が重く締め付けられるような頭痛です。
前額部や頭全体に起こることもあれば、首の付け根から後頭部にかけて限局的に起こることもあります。
人によっては肩の筋肉に痛みをともないます。
この頭痛ではあまり激しい痛みは出現せず、片頭痛のように光がチラつくような前兆も見られません。
不眠や耳鳴り、フワフワしためまいをともなう場合もあり、めまいが強い場合は吐き気が出現します。

・原因(頭痛のきっかけ)
原因はいまだはっきりと解明されていませんが、首の後ろから肩にかけての筋肉のこわばりや血流の障害、精神的な緊張(仕事や家庭、人間関係などの心にかかるストレス)が一因と考えられています。

・どんな人に多いか
肩こりがひどい人や、首周りに負担がかかりやすい仕事(事務・パソコン作業など)をしている人、不安やストレスを多く抱えている人が多いようです。

 ●群発頭痛
・症状
非常に痛みが強い頭痛です。
典型的には群発期(頭痛が毎日起こる期間)と非群発期(頭痛のない期間)が存在し、群発期には目の周りや奥を中心に、激しい痛みが毎日特定の時間帯に起こることが多いです。
痛みが出ているときには自律神経の異常により、涙が出たり、目の結膜が充血したり、鼻水が垂れてきたりとさまざまな症状が出ます。

・原因(頭痛のきっかけ)
いまだに原因が明らかにされていません。
三叉神経血管系の炎症や興奮、視床下部の機能異常などが原因として推測されています。
また、頭痛が起こっている一定の期間中の飲酒が、誘発すると考えられています。

・どんな人に多いか
ヘビースモーカーの罹患率が高いとされています。

いずれの頭痛も発症回数が増えたり、痛みが強まったり、市販薬では改善されないといった場合は、早めに病院を受診するようにしましょう。


【頭痛緩和には、「ミント」だった!

爽やかな香りが特徴のミントは、世界中に沢山の品種が分布されています。
よく利用されているペパーミント、スペアミントのほか、アップルミント・和ハッカなど、さまざまな品種の苗が出回っています。
実は、ミントの香りに含まれるメントールという精油成分には、痛みを和らげる効果があり、特に頭痛・胃痛に有効と言われています。
また、脳を刺激し、集中力を高めたり眠気を吹き飛ばす働きもあります☆

【ミント味の飴やガムでも効果はある?

ミントが頭痛緩和に役立つとはいえ、毎日の料理にミントをとり入れるのはなかなか難しいですよね・・・。
そんなときには、ミント味の飴やガムがおすすめ☆
慢性的な頭痛がある方は、頭痛が起こったときにすぐに食べられるよう、普段から持ち歩くとよいでしょう。
また、ミントは茶葉との相性がよいので、普段飲んでいるほうじ茶やジャスミン茶などに加えてもおいしいですよ♪
ちなみに、香りや有効成分は湯の方が抽出されやすいので、機能性を重視するならホットで飲むのがおすすめです!

【こんな所にも気をつけよう!

生活習慣を少し変えるだけで、症状が緩和する場合もあります。今回は頭痛のタイプ別にまとめました!

●片頭痛

  • 十分な睡眠時間を確保する(静かな暗い場所で休む)
  • ストレスや疲労をため過ぎず、適度に解消する
  • ワインやチョコレート、チーズなどの片頭痛の誘発因子となる食品を摂り過ぎない

●緊張型頭痛

  • ストレッチや姿勢の見直しをする
  • 入浴などで、首や肩を温める

 ●群発頭痛

  • 頭痛が起こっている期間は禁酒する

最近では“頭痛外来”などもあり、頭痛の種類ごとに最適な薬を処方してもらったり、治療を受けることができます☆
それ以外にも自分でできる頭痛ケアとして、痛み緩和に効果的なミントをとりいれる・生活習慣を見直すことが解決の糸口となるかもしれません♪

Text by ろい/食育インストラクター