みなさんは、長ねぎの青い部分捨てずに食べていますか?
私の場合、スープにつぶして入れるくらいで、ほとんど毎回捨てていました!!
栄養満点だということを知るまでは…。
そこで今回はねぎの種類や栄養、青い部分のレシピ活用法についてご紹介します。
ねぎと言ったら…
【関東は白、関西は緑】
ねぎは、大きく分けて、根元の白い部分が長い「根深ねぎ」と、緑の葉の部分が多い「葉ねぎ」があります。
関東では土をかぶせて栽培する根深ねぎが多く、関西では緑の葉の先端まで食べられるやわらかい九条ねぎなどが好まれ、一般的によく食べられています。
【ねぎの種類】
●下仁田ねぎ
群馬県下仁田町特産の白ねぎ。
肉質がやわらかく、加熱すると甘みがでるのが特徴。
●九条ねぎ
京都府特産の青ねぎ。
旬になるとぬめりが増す。
葉がやわらかいため、鍋や煮物はもちろん、和え物や薬味として使われる。
●万能ねぎ
スーパーなどでよくみかける青ねぎ。
小ねぎや細ねぎとも呼ばれる。
ちなみに、万能ねぎは福岡県で生産された青ねぎ「博多万能ねぎ」の商標名。
●分葱(わけぎ)
ねぎと玉ねぎを掛け合わせてできたもの。
枝分かれが多く、「分け葱」(わけぎ)の名がついた。
●リーキ
「西洋ねぎ」やフランス語であるポワローから「ポロねぎ」とも呼ばれる。
オランダやベルギーからの輸入品がほとんど。
【選び方のポイント】
どの種類のねぎも、全体的にみずみずしく、張りがあって葉先がピンとしているものが新鮮です。
根深ねぎの場合、白と緑のコントラストがはっきりしているもの、みずみずしく巻きがしっかりとかたいものが良品。
濡れた新聞紙に包んで、冷蔵庫で保存しましょう。
根を下にして立てることにより、より長く保存できます。
【注目すべきは栄養!!】
長ねぎは白い部分と青い部分には別の栄養素が含まれています。
白い部分は淡色野菜で、シミやそばかすを防ぐビタミンCや独特の香り成分硫化アリルが含まれています。
硫化アリルは、切ったときにツンとした刺激のある香りで、長ねぎのほかに、にんにくやニラにも含まれます。
硫化アリルの一種アリシンは、ビタミンB1の吸収を高め、疲労回復効果が期待できます。
そのほか、抗菌や抗酸化作用、血栓予防、消化促進などの働きもあります。
長ねぎの青い部分は緑黄色野菜で、皮膚や粘膜の健康維持に働くβ-カロテンや骨や歯を丈夫にするカルシウムが豊富です。
そして注目したい成分は「フルクタン」!!
長ねぎの青い部分のねばねばっとしたもので、複合多糖類の食物繊維の一種です。
このフルクタン、免疫力を高めてインフルエンザの予防に効果的なのだとか!!
そのほかにも、血糖値の急な上昇を抑えたり、体内の余分なコレステロールを排出させる効果も期待できます。
【長ねぎの青い部分を無駄なく食べよう♪】
①まずは具沢山汁で♪
青い部分は小口切り!
人参・大根などお好みの具材と一緒に煮込みます。
②ネギ塩だれ
青い部分は小口切り、塩・鶏ガラ顆粒・粗挽き黒こしょう・ごま油で混ぜれば出来上がり!
焼いたり、ゆでたり、揚げたりした肉の上にのせて食べてくださいね♪
③卵焼きやパスタに入れよう!
ねぎの辛みがアクセントになりますよ!
④ねぎ味噌
みじん切りにした青ねぎをごま油で炒め、みそ・砂糖・みりん・しょうゆ・酒で調味!
ご飯がすすむ!!
⑤かき揚げ
ねぎの甘みがギュッと!
人参や玉ねぎと一緒に混ぜ込んで♪
青い部分がどうしてもあまってしまったら、小口切りにして小分けにラップで包んで冷凍しちゃいましょう!
冷凍用保存袋に入れてもOK。
冷凍庫で1か月を目安に使いきってくださいね。
使うときは、解凍せずに凍ったまま調理しましょう。
【調理ポイント】
生のねぎは辛みがあり薬味として大活躍!
じっくり焼くと甘みが倍増し、独特のにおいも落ち着きます。
さらに油で焼けば、β-カロテンの吸収率もアップします。
また鍋など煮る場合は、斜め切りにすると断面が広くなるので味が染み込みやすくなります。
硫化アリルは水溶性なので鍋や汁物など溶け出した成分もいただけるよう工夫しましょう。
いかがでしたか??
今まで長ねぎの青い部分を捨てていた方も、ぜひこの機会に食べてみてください♪
Text by くまこ/食育インストラクター