食べ物から栄養を摂る準備期間である離乳食期。
初期・中期・後期と幼児食へ移行するための完了期の4ステップが基本です。
今回は離乳食中期のたんぱく質メインのレシピをご紹介します。
【離乳食中期の食べ方・食材のかたさの目安】
●食べ方の目安
一日1食だった離乳食を2回に増やし、食事のリズムをつけていく時期。
なるべく毎日同じ時間帯に与えるようにします。
さまざまな種類の食材を使って「味や舌触りを楽しめる」ようにしていきましょう。
初めての食材は初期と同じように1日1種類、1さじずつを基本とし、出来れば午前中の離乳食時間に与えるのが望ましいです。
このころの赤ちゃんの栄養はまだまだ母乳や育児用ミルクが中心で、中期の前半は離乳食からの栄養は30%前後、後半になると40%前後の比率になります。
食後の母乳・育児用ミルクは欲するままに与えて構いませんが、それ以外の授乳時は母乳は欲するまま、育児用ミルクは1日3回程度にしていきます。
●かたさの目安
目安は「絹ごし豆腐くらいのかたさにし、舌で潰せる状態」。
中期に移行して1カ月ほど経ち、やわらかなツブ状態のものを食べられるようになってきたら、2~3mm、5~6mm角くらいの大きさへと移行していきます。
大きさは少しずつ大きくしていきますが、かたさの基本は絹ごし豆腐を忘れずに。
魚や野菜など、パサつきやすい食材は片栗粉やヨーグルト、おもゆなどでとろみをつけてあげると飲み込みやすくなります。
【気になる栄養バランス】
1日2回の離乳食になると、栄養のことも気になりますよね…。
毎食、以下の3つの栄養素から最低1種類ずつ取り入れることを基本にするとよいでしょう!
〇筋肉や血液などを作るたんぱく質食材
豆腐、ささみ、白身魚、まぐろ、しらす干し、ヨーグルト、卵など
〇体の調子を整えるビタミン・ミネラル食材
ほうれん草、じゃがいも、トマト、キャベツ、ブロッコリー、わかめなど
〇エネルギーのもととなる炭水化物食材
ごはん、パン、うどん、そうめん、スパゲッティ、マカロニなど
今回は筋肉や血液など体のもととなるたんぱく質がメインのレシピを2品ご紹介します!
【豆腐と長いもの煮物】
<材料>
絹ごし豆腐・・20g
長いも・・10g
人参・・2g
混合出汁(かつおと昆布)・・50ml※
<作り方>
- 豆腐は5mm角に切る
- 長いもと人参は皮をむいてみじん切りにする
- 小鍋に混合出汁・(2)を入れてやわらかくなるまで煮る
- (3)に(1)を加えて弱火で煮る
長いものシャキシャキとした食感が楽しめます♪
人参はじっくり煮て、甘みを引き出して下さいね!
お次は栄養満点でちょっとネバネバな〇〇に挑戦!!
そう、納豆です!
お子さんが食べられるようになると、与えやすい食材のひとつです。
【ブロッコリーの納豆和え】
<材料>
ブロッコリー(小房)・・5g
ひき割り納豆・・大さじ1
混合出汁・・大さじ1
<作り方>
- ブロッコリーは熱湯でやわらかくゆで、花蕾のところをみじん切りにする
- 納豆は茶こしに入れて熱湯を回しかけ、余分な粘りを取る
- (1)・(2)・混合出汁を合わせてよく混ぜ合わせる
ひき割り納豆を使えば刻む手間が省けますよ!
また、ブロッコリーは時間のある時に小房に分け、まとめてやわらかくゆでて冷凍しておくと便利です。
使いたい分だけ取り出して電子レンジ加熱でOK!
上記レシピの量は離乳食中期の赤ちゃん1食分の量位なので、たいへん少ないです。
作る際に水分などが足りないと感じたら足すなど、適宜調整して下さい。
少し多めに作って、ママの味見用にしてもいいですね。
Text by くまこ/食育インストラクター