あの独特な香りがクセになる!「セロリ」を食べよう

シャキシャキとした食感と独特な香りを持つ「セロリ」。
残念ながら嫌いな野菜ランキングでは、大人・子どもともにトップ3に入ってしまっています…。
私も小さいころはとても苦手でしたが、ある時を境に食べられるようになり、今ではサラダに入っていると嬉しく感じるほど、好きになりました!
今回は、好き嫌いが大きく分かれる野菜、「セロリ」のお話です☆

【セロリってどんな野菜?】

セリ科オランダミツバ属に分類される淡色野菜の一種です。
別名「オランダミツバ」「清正人参」「セルリー」とも呼ばれています。
独特な強い香りとパリッとした歯応えがあり、加熱しても香りの損失はあまりありません。
かつては食用に限らず、“ミイラの防腐剤”や“精神安定剤”などにも利用されていました。

【セロリは“香り”に秘密がある!】

セロリには、体内の余分なナトリウムを排出し、むくみや高血圧の予防に役立つカリウム便秘に効果的な食物繊維などが含まれています。
しかし、この栄養素以外に見逃せないのが、香り成分
セロリには約40種類もの香り成分が含まれていますが、ここでは代表的な2つをご紹介します。

アピイン、セネリン
神経系統に働きかけ、イライラや不安感を鎮めるのに役立ちます。
また、食欲増進や血圧の上昇を抑える働きも期待出来ます。

【セロリの“葉”は捨てるべからず!

皆さんは調理の際、下の茎部分だけを使用して、葉は捨ててしまっていませんか?
実は、セロリは葉の部分にもさまざまな栄養素が含まれているので、食べなきゃ損ですよ!

●ピラジン
アピインと同様のリラックス効果に加え、血液をサラサラにする効果があります。

●β-カロテン
葉に含まれるβ-カロテンは、茎の含有量の約2倍!
強い抗酸化作用があり、皮膚や粘膜の健康維持に役立ち、肌荒れや風邪、眼精疲労予防に働きます。


【おすすめの調理法&組み合わせ

葉は繊維が少しかためなので、細切りにして炒め物やスープの仕上げに加えたり、サラダに入れてもおいしく召し上がれます。
また、ブーケガルニ(パセリやタイム、ローリエなどの香草類を数種類束ねたもの)として、スープやシチューなどの煮込み料理で肉や魚の臭いを和らげたり、風味づけで活躍します。
茎の外部分はかたい筋が多いので、包丁やピーラーで取り除くと食べやすくなります。

●セロリの香り成分の効能を生かすなら…
ストレス緩和に働くビタミンC(パプリカ・ブロッコリー・じゃが芋などに含有)・カルシウム(牛乳や乳製品などに含有)と一緒に摂るのがおすすめ
です☆
加熱調理することで、生では味わえない甘味も生まれるので、炒め物や煮物にも使ってみてください。

【選ぶ際のポイント】

セロリを選ぶ際はここをチェックしてみましょう!

●葉につやがあり、緑が濃くピンとしているもの
●茎は厚みがあり、内側のくぼみの幅が狭い
●根元が白い(白いものはやわらかく甘みがあります)
●切り口が変色していないもの

皆さんはいくつご存知でしたか?
ご購入の際は、ぜひご参考になさってくださいね☆

【買ったまま、葉付きで保存していませんか?】

セロリは葉がついていると茎が栄養分を吸い上げてしまうため、保存する際は葉と茎を切り離し、袋に入れて、茎は立てた状態で冷蔵庫の野菜室で保存しましょう。
薬味としても重宝する葉は、袋に入れて冷蔵はもちろん、刻んでから冷凍してもよいでしょう☆
しんなりしてしまったものは、冷水につけると瑞々しさが増して、シャキッとした食感になります。
ただし、長くつけておくと香りも味も失われてしまうので、さらすのは短時間にしましょう。

料理はもちろん、スムージーやジュースの材料としても定番の「セロリ」。
あの独特な風味が苦手という方も、リンゴや牛乳などと合わせると、召し上がりやすくなるかと思います。
ぜひ自分に合う食べ方を見つけて、召し上がってみてください☆

Text by ろい/食育インストラクター

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