私たちが普段何気なく食べているお米。
味を良くするだけでなく、暑さや寒さ、病気に強いなど育てやすいお米にするため、今でも日本国内で品種改良が行なわれ、250~300品種の主食用のお米が作られています。
今回は、比較的どのスーパーでも売られている品種(6種)の特徴と味の違いをご紹介します。
【ゆめぴりか】
北海道で生まれ、2009年から市場に出回った新しい品種で、粘り気が強くやわらかいのでモチモチとした食感が楽しめます。
冷めてもほとんど味が落ちずおいしいので、お弁当やおにぎりなどとの相性が良いです。
【つや姫】
山形県で開発され、現在では宮城県や島根県などでも作付けされている品種です。
甘味やうま味が強く、粒がそろっていてツヤがあるのが特徴で、口当たり、粘りなどのバランスも良く、美しくおいしいお米として人気が高まっています。
冷めてももっちり甘みもしっかり感じられます。
【コシヒカリ】
日本を代表するお米で、日本の作付面積の1/3以上がコシヒカリというほど、全国で栽培されています。
また、日本だけでなく、アメリカでも栽培されている品種です。
元々は福井県で開発されたお米ですが、気候や風土が栽培に適している新潟県で先に栽培が開始されたことから魚沼産のコシヒカリが有名です。
炊き上がりのツヤと香り、そして強いうま味と程よい粘りが特徴です。
【あきたこまち】
秋田県で開発された品種で、コシヒカリに次いで日本を代表するお米です。
うま味、甘味、粘りなどのバランスが非常によく、他のお米よりも水分含有量が多いのも特徴で、炊き立てだけでなく、冷めてもおいしいお米です。
甘味やうま味を持ちながらも、バランスが良いのであっさりとしているため、刺身や寿司、丼ものなどにおすすめです。
【ななつぼし】
ゆめぴりかと同じく北海道生まれのお米です。
甘味、粘りが適度にあり、ゆめぴりかに比べ、あっさりとした味わいが特徴です。
あっさりとしていて粘りも強くないので、寿司などとの相性が良いお米です。
【ササニシキ】
宮城県で開発されたお米です。
ひと昔前はコシヒカリに次いで作付け2位でしたが、冷害に弱いという事から生産量が減っています。
さっぱりとした上品な味で、粘り気が少なく、ほぐれやすいのが特徴で、寿司やチャーハンなどに適しています。
味の評価はあくまでも一般的に言われているものであり、作付けされている地域の違いや精米されてからの日数、水加減などでも味や香り、食感が異なります。
最近ではお米の専門店も増え、1~2合と少量でも購入できるので、自分に合ったお米を探してみるのも楽しいかもしれませんね。
Text by まち/食育インストラクター