声が出なくなることも…!?のどの痛みを和らげる食べ物とは

空気が乾燥してくると、風邪を引いたわけでもないのに喉が痛くていがらっぽいといったことが起きやすいですよね。
今回はのどの痛みと食べ物のお話です。

【ケアの前のご注意!】

「昨日カラオケで歌いすぎちゃったから辛いのよね…」 このぐらいなら、少し喉を休めれば翌日には元通りになっていることも多いです。
しかし、そこで油断してしまうと悪化してもっと辛い思いをすることになるかもしれません。
喉のケアの前に、喉に刺激を与えないことも重要なポイント!
喉への刺激でよくあるものをチェックしてみましょう。

●タバコを吸う
喫煙者の方の中には喉が痛くてもタバコが吸いたい!と思われる方も少なくないようです。
ですが、健康な状態でもタバコは刺激物。
ましてや喉が痛い=喉が炎症を起こしている時に喉に刺激を与えるのはNGです。
メンソールタバコなら大丈夫!と仰る方もいらっしゃいますが(含有物であるメントールの清涼感で喉がスッキリしたような気分になるようです)、刺激が強い嗜好品であることには変わりありませんので、喉が痛い時には控えてください。

●辛いものを食べる、アルコールを飲む
辛さは味覚ではなく触覚で感じるものなので、痛みの一種とも言えます。
そのため、喉が痛い時に辛いものを食べることは、治っていない傷口を触っているようなものです。
アルコールも粘膜にとっては刺激の強いものなので、控えるようにしましょう。

●口で呼吸する
あまり意識していない方も多いのですが、口で呼吸すると空気中の塵や埃をそのまま吸い込んでしまうため、喉にとっては悪い影響を及ぼす可能性があります。
意識して鼻呼吸にするか、マスクをするなどの対策も重要です。


【喉の痛みを和らげる食べ物と注意点】

●大根
民間療法でのどの痛みには大根と言われていますが、これには根拠があります。
大根に含まれるジアスターゼという酵素は、消炎作用と殺菌作用に優れているため、喉の痛みを抑えてくれます。
ただし、ジアスターゼは加熱すると効果が失われてしまうので、生のまま食べるのをお忘れなく!
はちみつに漬けるのも良い方法ですし、大根おろしをいろいろなものにかけて食べるのもお手軽な方法です。

●柑橘系の果物
漢方薬の世界では柑橘系の果物の皮は陳皮(ちんぴ)と呼ばれ、喉の不快な症状を和らげるのに使われていた歴史があります。
また、香りそのものにリラックス効果があり、疲労回復効果のあるビタミンCも豊富なので、喉の炎症を起こして弱った身体を回復させるのにはピッタリの食べ物です。
これからの季節はみかんや柚子が手に入れやすいですが、柑橘系は酸による刺激の強い食べ物なので、そのものを食べるよりはドリンクや料理に加えて頂くと良いですよ。

喉の痛みは乾燥しやすい季節ではちょっとしたことで起こります。
風邪の引き始めであることも多いので、まずは安静を心掛けることも大事です。

Text by はむこ/食育インストラクター