目に良いとされるアントシアニンが豊富に含まれるブルーベリーは、ここ数年、国産も出回るようになりました。
加工品だけでなく、生のフルーツを手に入れるチャンスも増えたので、いろいろ知って楽しみましょう!
【ブルーベリーの歴史】
ブルーベリーの歴史は浅く、17世紀初頭、アメリカに移住してきた人々が先住民から教えられ食されるようになったのがはじまりだと言われています。
その後、第二次世界大戦中にブルーベリージャムが大好物なアメリカ空軍のパイロットが「薄明かりの中でもはっきりと物を見ることができる」と報告したことがもととなり、研究が世界的に広まったといわれています。
日本で本格的なブルーベリー栽培が行われるようになったのは、1980年代後半に入ってからのことでした。
現在では品種改良も進んで、安定した栽培が可能になったことに加え、ブルーベリーの人気が高まって需要も順調に伸びていることから、日本の各地で盛んに栽培されています。
【目にいい成分だけじゃないの!?】
紫色のアントシアニンという成分が目の神経に働き、疲れた目を回復させたり視力を改善させるため、ブルーベリーが目に良いと言われています。
でも、それだけではなく、強い抗酸化作用もあり、老化防止やがん予防にも効果的です。
また、ビタミンEも同様の働きが期待できるため、抗酸化作用の相乗効果が期待できます。
注意したいのは、アントシアニンは加熱しても壊れないのでジャムなどにしてもよいのですが、水溶性で溶けだすので煮汁ごと食べましょう。
【美味しい食べ合わせ】
生のフルーツを美味しくいただくには、密閉容器に入れて2~3日程度、それ以上保存したい場合は、冷凍した方が長く楽しめます。
小さな粒に栄養が詰まっているブルーベリーですが、さらなる効果アップを狙っていろいろな食材と組み合わせて食べるのがおすすめです。
例えば、ヨーグルトやチーズといった脂質を含む食材と組み合わせれば、脂溶性のビタミンEの吸収率が上がりますし、キウイフルーツやグレープフルーツ、レモンといったビタミンCが豊富な食材と組み合わせれば、抗酸化力がアップして美肌づくりや動脈硬化予防効果がさらに高まると期待できます。
国産ブルーベリーはこれからがシーズンです。
フレッシュなものを見かけたら、今年は食べてみませんか?
Text by ゆず/食育インストラクター