ピーマンの一種で唐辛子の仲間ですが、苦みや辛みは無く、フルーツのような甘みが特徴の「パプリカ」。
赤、黄、オレンジなどのカラフルな色合いは、食卓を華やかにしてくれます。
【美味しいパプリカの選び方と保存方法】
パプリカはピーマンと同じく、6~9月頃が旬の野菜です。
韓国やオランダ、ニュージーランドなど海外からの輸入がほとんどですが、日本でも宮城県や茨城県、熊本県で多く作られています。
購入する際には、表面にしわがなく、張りとツヤがあり色鮮やかなもの、へタの部分がキレイな緑色で変色していないものを選びましょう。
その日のうちに使わない場合は、よく水気を拭き取り、ビニール袋に入れて野菜室で保存します。
袋の中に1つでも傷んだものがあると、残りも傷みやすくなってしまうので気を付けて下さい。
【パプリカの栄養と効能】
太陽の陽射しをたっぷり浴びたパプリカには、体内でビタミンAに変わるβ-カロテンやビタミンC・Eが豊富に含まれています。
β-カロテンは皮膚・粘膜を丈夫にして免疫力を向上させたり、視力を正常に保つ働きがあります。
また、ビタミンCは風邪予防や疲労回復に、ビタミンEは血行を促進し、冷え性や肩こりの改善に役立ちます。
【オイルとの相性抜群!おすすめの調理法】
サラダに入れるだけではなく、ロースト、揚げ物、炒め物など使い方も豊富で、少量加えるだけでとても鮮やかな仕上がりになります。
中でも私のおすすめは、ローストです。
洗ったパプリカを直火や魚焼きグリルなどで表面が真っ黒になるまで焼き、皮をむいてマリネ液やドレッシングと合わせて頂きます。
じっくり加熱したパプリカはとても甘く、トロッとした食感に!
おいしいだけでなく、ビタミンEを多く含む油との組み合わせで、パプリカに含まれるβ-カロテンがさらにパワーアップします。
【パプリカパウダーって?】
スパイスのパプリカをご存知ですか?
最近ではスーパーなどでも見かけるようになり、手に入りやすくなりました。
見た目の色から唐辛子のような辛さをイメージしてしまいますが、実はハンガリーで品種改良された辛味のない唐辛子を粉末にしたもので、鮮やかな赤色と甘さのある香りを活かし、魚料理や肉料理、スープなどの煮込み料理によく使われます。
調理法によって様々な食感と味わいに変わるパプリカ。
旬のこの時期にぜひお召し上がり下さい。
Text by まち/食育インストラクター