3月から4月にかけてはとにかく行事ごとが盛りだくさん!
とはいえ、慌ただしくバタバタと過ぎていくためか、クリスマスやハロウィンのような華やかで楽しいイメージはそう無いかもしれません。
そんななか、最近話題になり始めた行事が「イースター」。
ただの楽しいお祭り?というわけではなく、ちゃんとした由来のあるものです。
今回はそんなイースターと食事に関するお話です。
【日本語で言うと復活祭】
「イースターって、モアイ像のある島?」
響きだけだと勘違いしてしまいそうですが、もちろんモアイ像とは無関係です。
日本語で訳すと復活祭、キリスト教に由来するお祭りなんです。
クリスマスがイエスの生まれた日なら、イースターは文字通り復活した日。
そのため、キリスト教圏ではクリスマス以上、それどころか最も重要な行事であるとされています。
ちなみに、イースターの日付はその年によって変わるものです。
その規則性も宗派や国によって様々なので、これ!と決まった日付はないといえます。
概ね3月末から4月にかけて開催されることがほとんどですが、日本人に馴染みが薄いのもこういった点が影響しているのかもしれませんね。
【カラフルな卵とウサギ】
なにしろ宗派によって大きく内容が異なるお祭りのため、厳粛にミサや断食をする場合もあれば、クリスマス以上に盛大に祝う場合もあります。
とはいえ、何から何まで全てが違う内容ではなく、定番の催しのようなものもあります。
それが「イースターエッグ」です。
ゆで卵を着色して、庭などにそれを隠し、子どもたちがそれを探す「イースターエッグハント」は家庭ではもちろん、テーマパークなどの催しとしても採用されることがあります。
もちろんゆで卵なので探し終わった後は食べられますし、最近は卵を模して作ったチョコレートやお菓子が使われるケースも増えているそうです。
もう一つ、広く知られているのが「ウサギ」です。
ウサギも卵も生命の誕生という意味を持ち、イースターの飾りつけに用いられることの多いモチーフです。
そのため、いろいろなところでウサギ型のお菓子が販売されるそうです。
使う食材に決まりはないようなので、ウサギ型の和菓子も「あり」かもしれません。
また、家々でご馳走を食べるのですが、内容は地域によって差があり(子羊を食べる地域が多いようですが)、決まった形式はないようです。
形式よりも家族みんなで集まってお祝いをするという点にこそ重きを置いているんですね。
こうしてみると、イースターだからといって特別な食材を集めたりする必要はなさそうです。
もし興味のある方は、料理にウサギや卵の形を取り入れることから始めてみてはいかがでしょう?
Text by はむこ/食育インストラクター