今回は旬の柑橘を使ったとろける食感のゼリーをご紹介します。
【一緒に作る保護者の方へ】
このレシピはお子さんが主体となって作れる簡単なものですが、加熱や包丁を使う作業がありますので、年齢に合わせたお手伝いをお願いします。
お子さんが出来る部分はなるべく手を出さずに見守ってあげて下さいね。
【フルフル柑橘ゼリー】
○材料
お好みの柑橘・・350g
A粉ゼラチン・・5g
A水・・大さじ1
B水+柑橘から出た果汁・・400ml
B砂糖・・40~50g
ミント等・・お好みで
○作り方
- Aを合わせて5分程おく。
- 柑橘の皮を剥き、中の薄皮も取り除く。
(この時出てきた果汁はBとして使用) - 鍋にBを入れ、火にかける。
- (3)が沸いたらアクを取り、(2)の果肉を入れて火を止め、(1)を加え、よく溶かす。
- 氷水等で粗熱を取ってバット等に流し、冷蔵庫で冷やし固める。
固まったら、器に盛り、お好みでミント等を添える。
○今回使用した柑橘(各1個ずつ使用)
スーパーに行ったら、以下の柑橘が売っていたので使用してみました。
・はれひめ
【(清見×オセオラ)×宮川早生】の掛け合わせ
・グレープフルーツ(ルビー)
【トムソン系の突然変異】
・オロブランコ
【文旦×グレープフルーツ】の掛け合わせ
※スウィーティーの名で流通しているものも果汁は全体で100ml位取れました。
○ポイント
- 通常液体に対して2~3%の濃度になるように加えるゼラチンですが、今回はフルフルの食感にするため、1%強しか使用していません。
固まるまでに時間がかかりますので、急ぎの場合や食感を出したい・型抜きしたいといった場合は通常加えるゼラチン量で作ってください。 - 柑橘の酸でゼラチンが固まりにくくなる事があるので、液体はしっかりと沸かし、果肉も余熱で表面に火を通します。
- 今回はお子様向けレシピなので、香り付けの洋酒は加えていませんが、用途に応じてお好みで加えていただくと、香り豊かなゼリーになります。
(なにも加えなくても、柑橘の果汁で少し香りが付きます。) - 今回は柑橘の色をきれいに見せるため、水で作りましたが、オレンジジュース等に置き換えて作ってもおいしくいただけます。
- 柑橘は、オレンジ系やピンク系・黄色系などいろんな色で作るとカラフルになります。
【柑橘の栄養素】
種類によって多少含まれる栄養素に違いはありますが、ビタミンCやA(β-カロテン等がオレンジ系の柑橘に含まれます)、カリウムを多く含みます。
ビタミンCは風邪や肌荒れ、シミの予防に役立ちます。
また、鉄分と一緒に摂ると、鉄の吸収率が上がると言われています。
ビタミンAは体内の粘膜を強化するので、感染症の予防や免疫力向上に効果的です。
利尿作用に効果があるカリウムは高血圧の予防も期待できます。
柑橘はデザートとして食べる他、サラダや、肉や魚のソースとして使用してもおいしくいただける果実です。
旬のこの時期に色々な食べ方をして、おいしく風邪予防をしましょう!
Text by さゆり/食育インストラクター