中華料理やスイーツなどのアクセントとしてよく使われている、「クコの実(ゴジベリー)」。
少し前まではあまりその効果が認識されていませんでしたが、最近ではスーパーフードとしてテレビや雑誌などで紹介されることもあり、注目される食材の一つになっています。
今回はそのクコの実についてご紹介します。
【注目されるスーパーフードの一つ「クコの実」】
ナス科クコ属に分類されるクコの実は中国や東アジアが原産で、中国では3000年以上も前から薬用として用いられてきました。
世界三大美女として知られる楊貴妃は、美しさを保つために毎日欠かさずに口にしていたと言われています。
そのクコの実が日本に伝わったのは平安時代と言われ、健康志向であり、食べ物に気を使っていた徳川家康もクコの実を愛用していたことが知られています。
近年では欧米でも注目され、人気のスーパーフードとなっています。
【小さい実の中に驚くべき効果がたくさん!】
小さなクコの実の中には、栄養素がたくさん詰まっています。
その数はなんと、約100種類!!
このことから「地球上で最も豊富な栄養素を含むフルーツ」とも言われています。
特に注目したいのが、「ビタミンC」や「β-カロテン、リコペン、ルチン」などの抗酸化作用のある成分が豊富であるということ。
これらは体がサビつくのを防ぎ、生活習慣病の予防・改善、老化防止や美肌などに効果が期待できます。
また、ビタミンPと呼ばれる「ルチン、ヘスペリジン」は血流を促し、冷え症や肩こり、むくみの改善に役立ちます。
この他にも、胃の健康を保つ「ベタイン」や、眼病を予防し、目の健康を保つ「ゼアキサンチン」、鉄やカルシウムなどのミネラル、食物繊維なども含んでいます。
これだけ嬉しい効果があるとついついたくさん食べたい気持ちになりますが、食べ過ぎはNG。
お腹を冷やし、腹痛や下痢を起こすことがあるので気をつけましょう。
また、妊娠中や授乳中の人も摂取を避けた方が良いと言われています。
ほんのりとした甘みと少しの苦みがあるクコの実、ヨーグルトにのせたり、スープに入れたりと一日10粒前後を目安に美味しく頂きましょう!!
Text by まち/食育インストラクター