寒い冬には鍋やシチューなど体の芯から温まるようなものを食べたくなりますよね(*^_^*)
そんな時に具材としておすすめなのは、冬が旬の芽キャベツ!
可愛らしい見た目ですが、栄養がたっぷり詰まっています☆
【芽キャベツはキャベツの子ども??】
芽キャベツはキャベツを小さくしたような形をしていますが、キャベツの若芽ではありません。
キャベツの仲間を品種改良したもので、茎が大変長く、食用にするのはその茎にびっしりと生える直径2~4cmのわき芽です。
このわき芽は1株で50~60個、多い品種では90個ほど生えます!
その姿は圧巻です…(・o・)
その様子から「子持ちキャベツ」とも呼ばれています。
芽キャベツはキャベツの仲間の中でも比較的新しい種で、ベルギーのブリュッセル付近で栽培が始まったとされています。
英語では「ブリュッセルのキャベツ」を意味する Brussels sprouts の名で呼ばれています。
【芽キャベツの秘めたる栄養価☆】
芽キャベツはその小さな姿から想像出来ないほど、栄養価が高い野菜です。
なかでも注目の栄養素をご紹介します(^-^)
●ビタミンC
芽キャベツとキャベツ、100gあたりのビタミンC含有量を比較すると、キャベツが41mgなのに対し芽キャベツは約4倍の160mgも含まれています。
芽キャベツは茹でたものを5、6個食べるだけで、1日のビタミンC所要量を摂取する事ができます。
ビタミンCは風邪の予防や疲労の回復、肌荒れなどに効果があると言われています。
●ビタミンU
ビタミンUはあまり聞きなじみのない方も多いと思いますが、その正体はずばり…「キャベジン」!
キャベジンは薬でもおなじみですが、たんぱく質の生成を促す働きがあり、傷ついた粘膜を修復する作用があります。
それにより、胃潰瘍の予防・改善効果が期待できます。
●ビタミンK
ビタミンKは血液の凝固促進や骨粗鬆症を予防し、骨の形成を促します。
※ワ―ファリンという抗血液凝固作用の薬を飲んでいる方は、芽キャベツのようなビタミンKが豊富な食材を食べると、薬の効き目が弱くなってしまうので注意が必要です!
【調理のポイント☆】
芽キャベツは巻きが固く、火が通りにくく苦味も少しあるので、使う際は下茹でしてから使うのがおすすめです☆
下茹では、外側の皮を1~2枚むいてから茎に十文字に切り込みを入れておくと火が通りやすくなり、早くムラなく茹であがります。
少し塩を加えて沸騰させている湯の中で1分半~3分程度軽く茹で、そのまま冷まします。
(※水に入れて冷やすと、水っぽくなってしまう&水溶性のビタミンCが流出してしまう可能性があるのでご注意を!)
使う料理に合わせて、茹で加減を調節しましょう。
キャベツより甘く、葉が柔らかい芽キャベツ。
そのサイズと形を活かして、切らずに丸のまま炒める・揚げる・煮込むなどにすると可愛らしいですよ(^o^)
にんにくやバター、チーズ、アンチョビなどアクセントの強いものとの相性も◎。
ビタミンU、ビタミンCは熱に弱い性質なので、加熱には注意しましょう。
煮込み料理にするのであれば、スープに栄養素が溶け出るので、スープごと食べるのがおすすめです☆
12月はクリスマスや忘年会などイベントが目白押しで、ついつい暴飲暴食してしまいがち…。
芽キャベツを食べて、弱った胃をいたわってあげましょう☆
Text by ろい/食育インストラクター