とうもろこしは穀物としての乾燥コーンと、野菜としてのスイートコーン(未熟)の両方を食用としています。
馴染みがあるのは、スイートコーンと呼ばれる甘味種。
夏祭りやバーベキューでよく見かける焼きとうもろこしは、香ばしい香りで食欲をそそり、まさに夏の風物詩と言えるでしょう☆
今回は今が旬のとうもろこしをご紹介します!
【とうもろこしの粒の数と○○の数は同じ!?】
それはひげの数!普段私達が「ひげ」と呼んでいる部分は、実はめしべ!
食べる粒の1つ1つから伸びていて花粉が付くと受粉します。
つまり、粒とひげの数は同じという事です!
粒の数は品種や大きさによって異なりますが、平均して1本あたり約600粒とされています。
【美味しいとうもろこしの見極めポイント☆】
- ひげと皮の色が濃い
皮付きの場合、皮は緑が濃く、先端のひげは褐色あるいは黒褐色のものが完熟しています。
粒が先までぎっしりと詰まっていて隙間がない物、粒が大きくふっくらしていて揃っている物が良品です。 - ひげが多い
「ひげの数=粒の数」なので、ひげが多いほど粒が多く、実の詰まった美味しいとうもろこしと言えます。 - ひげが湿っている
とりたてのとうもろこしではひげが湿っています。
乾燥している物は古いと考えられるので、湿っている物を選ぶようにしましょう。 - 切り口が白く、太い
とうもろこしは鮮度が落ちると味もガクっと落ちます。
カットして販売されている場合、切り口が変色している物は古いと考えられるので、白い物を選ぶようにしましょう。 - 粒の色は薄い黄色
黄色が濃い方が熟して甘いように思いがちですが、実は成熟し過ぎで甘味は落ちています。
薄い黄色の粒の方が甘く、歯応えも良いとされています。
【とうもろこしの栄養価☆】
野菜の中ではカロリーは高めです。
糖質が主成分なので、エネルギーの補給源となります。
胚芽部分にはビタミンB1・B2・Eなどのビタミン類、カリウム、リンなどのミネラルを含み、たんぱく質を構成するアミノ酸には、疲労回復効果が高いアスパラギン酸、脳の機能を活性化させるグルタミン酸、免疫機能を向上させるアラニンを含んでいます。
また、粒の皮はセルロースという不溶性の食物繊維で出来ています。
排泄を促して腸内環境を整え、便秘の改善や大腸がん予防に効果的とされています。
固くて消化が悪いので、よく噛みましょう☆
- ひげも食べられる!
漢方としても有名なとうもろこしのひげですが、むくみ予防やコレステロール低下に効果的とされています。
韓国ではとうもろこしのひげ茶がよく飲まれていて、日本でも普及しています。
お茶として飲む以外にもご飯と一緒に炊き込んだり、揚げてパリパリにしてサラダのトッピングにしたりと調理法は様々です☆
(※ただし、ひげには血中のカリウムの量を減らす働きがある為、お子様に母乳をあげている方は摂取を控えた方が良いでしょう。) - 食べ合わせのコツ☆
①少ないリジンを補おう!
とうもろこしのたんぱく質は必須アミノ酸のリジンが少ないので、リジンを多く含む肉や卵、乳製品、大豆製品などと組み合わせるのがおすすめです☆
②ビタミンEと一緒にとろう!
ビタミンEを多く含むごまやかぼちゃ等と一緒にとる事で、強い抗酸化作用を発揮し、老化抑制や美肌に効果的とされています。
プチっと弾ける甘さが魅力のとうもろこし。 余すことなくとうもろこしを使い、夏の味覚を楽しみましょう☆
Text by ろい/食育インストラクター