「口は命の入り口、心の出口」と言われます。
会話のない食事、テレビを見ながらの食事、厳しいしつけで緊張感漂う食事で、子どもの心の出口をふさいでいませんか?
食べて、話して、笑う。
そんな楽しい食卓は、命をつなぎ、心をつないで、人と人のつながりを確かめ合える大切な場所です。
子どもは大人を真似ながら食事の作法や礼儀、態度を学ぶと同時に、表情と言葉で感情を伝え合う方法や、相手の気持ちを理解して自分の考えを伝える力を獲得していきます。
今回は、子どものコミュニケーション能力を自然に伸ばせる、食卓での会話術を紹介しましょう。
コミュニケーション上手な子どもを育てる!食卓での会話:3つの秘訣
1.「?」で話して「!」で返す
「今日はどんなことがあった?」「どんな味がする?」と疑問形「?」で話しかければ、子どもの理解力や論理的思考、表現力が高まります。
「そうなの!」「すごいね!」と感嘆符「!」で反応すれば、子どもは「話を聞いてもらった」「喜んでもらった」という自己肯定感を得られます。
2.「いい質問だね」は魔法の言葉
質問は好奇心の表れ。まずは「いい質問だね」と褒めてあげましょう。「どう思う?」と訊ね返す習慣をつければ、子どもの思考力と伝達力が磨かれます。難しい質問なら、子どもと一緒に考えて答えを探しましょう。
3.まずは大人が「おいしいね」
大人が「みんなと食べるとおいしいね、楽しいね」というメッセージを伝えれば、子どもは家族の温かな関係を確かめ合えます。
ありのままの自分を受け入れられている実感に繋がり、安心して心を解き放つことができるでしょう。
幼少期、食事中に家族と楽しい会話をしていた学生は、健康状況や生活習慣が良好という研究報告もあります。
食事が始まる前にテレビを消すのを子どもの日課にしてみたり、「?」をひとつだけ投げかけてみたり。
日々の暮らしを見つめ直して工夫をしながら、食卓で会話を楽しむ余裕を作る努力をしてみませんか?