暖かい季節になると特に心配になるのが食中毒。
そこで注意するポイントをまとめました。
【食品の購入と保存方法は?】
1.肉・魚・野菜などの生鮮食品は新鮮なものを選ぶ。
2.冷蔵や冷凍などの温度管理が必要な生鮮食品などの購入は、買い物の最後にし、購入したら寄り道せずにまっすぐ帰って適切な保管をする。
3.肉や魚は肉汁などが漏れないように、ビニール袋や容器に入れて冷蔵庫に保管する。
【調理時の注意点は?】
4.調理前には石鹸でしっかり手を洗い、清潔なタオルで水気をふき取る。
5.生の肉・魚・卵を取り扱った後は、もう一度手を洗う。
6.冷凍した食品などは、常温に放置して解凍せず、冷蔵庫の中や電子レンジを使う。
7.解凍して余った食品は、冷凍や解凍を繰り返すと食中毒菌が増殖する場合があるため思い切って処分する。
8.加熱が必要な食品は十分に加熱する。
☆中心の温度が75℃で1分以上の加熱が必要。
【残った食事どうしていますか?】
食事を食べ終えたときに残ってしまった食事や食材も適切に保管しましょう。
9.残った食品は早く冷えるように浅い容器に移し、しっかりと冷ましてから保存する。
10.温め直すときにも十分な加熱を。
☆食品の温度が75℃以上であることが目安です。お味噌汁などの汁物は沸騰するまで加熱しましょう。
食中毒予防の3原則は、「つけない」「増やさない」「やっつける」です。
何よりも基本は手を洗うこと。調理前や食事の前には必ず手を洗いましょう。
細菌の多くは高温多湿な環境で増殖が活発になりますが、10℃以下では増殖がゆっくりとなり、マイナス15℃以下では増殖が停止します。食べ物に付着した菌を増やさないためには、低温で保存することが重要です。
また、みんなで取り分ける料理には必ず取り箸を忘れずに使いましょう。人の口の中にも食中毒菌が存在します。
買い物したまま夕飯の支度まですぐだからと常温放置してしまうと細菌が増えてしまうなど、イメージしにくいことですが、暑い季節は特に気に留めて食品の保管を心掛けましょう。
Text by ざわちゃん/食育インストラクター