冬野菜のイメージが強いごぼうですが、実は夏にも収穫しているんです!
【夏ごぼうとも呼ばれています】
本来は冬に収穫時期を迎えるごぼうですが、初夏に出回る早生品種や、秋から冬にかけての収穫を待たずに若取りされたものを新ごぼうと呼びます。
また、その時期が初夏から夏場にかけてなので、別名夏ごぼうとも呼ばれています。
冬のしっかりとしたものと違い、柔らかくて香り高いのが特徴です。
(現在では地域によって12月頃から出回り始めたり、春先から収穫するところもあるようですが、もともとは露地物を中心としたものを指していたので、このように呼ばれるようになったようです。)
そのほか関東にはあまり出回りませんが、春先頃(5~6月頃が旬のところもあるようです)が旬の柔らかい葉柄や短い根を食べる葉ごぼう(またの名を若ごぼう。)と呼ばれるものが関西を中心に出回ります。
葉ごぼうは私もまだ食べたことがないので、いつか食べてみたいなぁと思っています。
葉っぱもごぼうの味がするのでしょうか・・・???食べる日が来るのが楽しみです。
【ごぼうを食べるのは日本だけ!?】
キンピラや煮物・柳川鍋など、私達の食卓によく登場するごぼうですが、実は常食しているのは日本だけなんです。最近では台湾などでも食されていますが、日本人が調理法などを伝えたといわれています。
また、中国やヨーロッパにも野性種などがありますが、こちらは薬草として使用するのが大半のようです。
【選び方と保存の仕方】
品種によっては例外もありますが、基本的にはひげ根が少なく、均一な太さでまっすぐにのび、ひび割れたりしていないものが良品です。
太すぎるものよりも適度な太さの方が良いです。
また洗う手間等はありますが、泥つきの状態で購入した方が日持ちします。
新ごぼうは皮にしわが少なく、上の方に付いている茎の部分が黒ずんでいないものが新鮮です。
買ってきたら泥つきのものは泥を落とさずに新聞等でくるんで冷暗所に立てて保存を。
洗いごぼうや、付いていた泥を洗い落したものはビニール袋に入れるかラップ等でくるみ、野菜室で保存しましょう。
また、新ごぼうも冬に出回るごぼうも皮の部分が特に香りが強いので、出来れば皮をむかずに使用するとより美味しくいただけます。
その際はしっかりと洗って泥や汚れを落としましょう。
気になる場合は包丁の背などで皮を薄くこそげて使用するといいです。
ごぼうをまとめて笹がきにし、塩・酒等で汁気がなくなるまでしっかりと炒め、冷ましたものを密閉容器に入れておくと、みそ汁などや、揚げもの、炒め物の時にサッと使えて便利です。
作ったら3~5日程度で使い切るようにしましょう。
アクが強いので切ったら変色を防ぐために水にさらしますが、長くさらしすぎると風味が抜けるのですぐ使う時はサッと洗い、少し間をおく場合は5分程度さらしてザル上げしましょう。
旬の時期しか味わえない香り豊かな新ごぼう、ぜひ一度味わってみてはいかがでしょうか。
Text by さゆり/食育インストラクター